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サイト移行と301でAdsense審査が通らない原因と解決方法

2009年から個人的に運営してGoogleAdsenseにも登録していたサイトがあったのですが、2022年に入ってからジャンルごとにドメインをわけてあげたいと思い始めてしまいました。

特定のカテゴリーのみの移行でもよかったのですが、私の場合は旧サイトの存在自体を削除したいという意図もあり、一度サイト内の記事をまるごと引っ越しすることにしました。

その際、あまり深いことを考えずに旧サイトの記事をすべてコピー後、新サイトに対して301リダイレクトをかけました。その後、旧サイトのサーチコンソールで移行申請をおこなったので、これで大丈夫だろうと高を括っていました。しかしながら、フタをあけてみると新サイトを何度Adsenseに審査をかけても一向にうまくいきませんでした。

要領がわかっているとこの時点が何が原因かを把握できるのですが、ここで2ヶ月以上つまづいた私は記録をせずにはいられませんでしたので、たった1つの対策で移行サイトをAdsense審査で合格させた方法を紹介します。

Adsense審査の基本をおさらい

Adsenseの審査のポイントにものすごく簡潔にまとめると、オリジナル性のある記事を5~10記事程度用意して、ユーザーの悩みをしっかり解決できることが重要であるとあります。ちなみに私がAdsenseの再審査で引っかかり続けていた内容は以下です。

サイトは広告を表示できない状態です
お客様のサイトで複数のポリシー違反が確認されたため、サイトに広告を表示できない状態です。

価値の低い広告枠(コンテンツの量が不十分なサイト)について
AdSense 広告を表示するサイトでは、ユーザーにとって価値のある情報を掲載することが重要です。それには、ユーザーの関心に沿ったオリジナルなコンテンツを提供し、自動生成されたページやオリジナル コンテンツのほとんどない不適切なページを使用しないようにします。こうした不適切なページには次が含まれますが、これらに限定されません。

  • 別の情報源からテキスト コンテンツをコピーしたページ
  • 別のサイトでホストされている動画を埋め込んだだけのページで成り立つサイト
  • 情報としての価値がないコンテンツや自動生成されたと考えられる意味不明なコンテンツを含むサイト
  • 重複コンテンツを掲載するテンプレート サイトなどの既製のウェブサイト

詳細については、AdSense プログラム ポリシー、無断複製されたコンテンツに関するヘルプ記事、Google のウェブマスター向けの品質に関するガイドラインをご確認ください。

詳しくは、コンテンツ ポリシーやヘルプセンターをご覧ください。ポリシー違反を解消したら、サイトの審査をリクエストできます。

私の場合、旧サイトからの引っ越しとなるので新規記事を追加せずに審査してみたのですが、上記がかえってきたのであわてて新サイトで新しく10記事ほど追加してすぐにAdsenseの審査をかけてみました。

しかしながら、何度トライしても『価値の低い広告枠(コンテンツの量が不十分なサイト)について』が表示され、新サイトへのAdsenseが登録できない期間が結局2ヶ月以上もありました。

以下で述べますが、これらの対策はサイトの引っ越しには全く意味がなく、のちに私はAdsenseの審査の認識や意味を大きく捉え間違えていたことに気づきます。

重要なのはサイトの表示ではなく、インデックスがどうなっているか。

自分が勘違いしていことは、Asenseの審査というのはTOPページから5~10件程度の新着記事を、ロボットや目視によってチェックしているものだということです。その考え方がよくありませんでした。

審査が落ちる度にTOPページをよりわかりやすくしたり、表示されている記事のタイトルを修正していたのですが、これらの作業はユーザビリティの向上には最適ですが、Adsenseの審査とは直接関係がありませんでした。

それよりも重要なことはGoogleに登録されているインデックスどうなっているかを調べることです。

そこで一度、Google検索でインデックスされている自分の新旧ページをそれぞれで調べてみたところ、冒頭で述べていた新規10件の記事がインデックスされておらず、むしろ旧サイトから移行した過去記事のみが何百件以上もインデックスされている現象であることが判明しました。

つまり、Asenseの審査を通すために意図的に作成した新規記事10件は審査の対象になっておらず、旧サイトから移行した記事だけが審査対象になっていたということです。さらにインデックスという視点からいうと旧サイトのインデックスを削除していなかったため、新サイトへの移行後ページがすべて旧サイトからの重複サイトとして認識されていてしまったというわけです。
以下に移行時の要点をまとめました。

  • Adsense審査のために急いで作成した新規記事5~10件は、インデックスされていない可能性がある。
  • 新サイトに移行した記事が旧サイトのコピーページとしてインデックスされている可能性がある。

対策としてサイト移行前に新ドメインで審査を通しておきたい。

今回の件からわかる通り、サイトの表示上で見た目をよくしたり301をかけたりしても、インデックスの内容がめちゃくちゃなことになっていれば審査には通らないことがわかりました。

そのため、新ドメインでAdsenseを利用したい場合の最も確実でスマートな方法としてはまずは新ドメイン内で旧ドメインとは異なる新規記事で審査を通してしまうことがベターではないかと思います。

そうすれば、万が一審査が通らなくても旧サイトからの収益に影響はありませんし、審査に通らない理由や原因が新サイト内の記事5~10記事のいずれかにあることがしっかり特定できます。

私のように、インデックスを気にもせず旧サイトの記事をすべて新サイトに引っ越しさせて、301リダイレクトをかけてからAdsenseの審査が通らない人の参考になると幸いです。

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