子育て

小1でスポ少に入るのは大変?入団前に指導者がどんな人かチェックしておくべき。

私の長女は幼稚園のとき、体操や運動が盛んな幼稚園に通っていました。娘自身、走ったり身体を動かすことが得意で楽しそうだった流れもあったので、小学校に入学したときは何か新しいことをやらせてあげたいと思っていました。
その中のひとつにスポ少というものが候補のひとつにありました。スポ少であれば自宅から通うにも不便なさそうで、月謝もそこまでかからずにスポーツを楽しめると思い、スポ少の体験に参加をさせてみました。(あえて競技名は控えさせていただきます。)
娘にスポ少を体験させてみたところ、とても楽しんでいる様子だったので、これなら続けられるかもしれないと、試しに入団をさせる運びとなりました。

一概にスポ少といっても、指導者や地域によって全然違う。

まずはじめに予め記述しておきますが、一概にスポ少といっても、指導者ひとつ違うだけで全く違う環境になりますし、その他にも競技の特性や地域性、団員によっても全然違うと思います。
あくまで今回は娘が小1になったタイミングでスポ少に入団したあと、実際にスポ少というものがどのような組織・団体であったかの事実だけを簡潔にまとめた一例となりますので、そのあたりだけご理解をいただければと思います。

低学年のいないチームに入団。

小1でスポ少の入団体験時、娘以外に1,2年生は一人もいませんでした。一番下はその年に新しく入団した新3年生、つまり昨年までは一番下が4年生という高学年に偏ったチームでした。
ただ、体験時に代表から「1年生からでも入団できるから大丈夫だよ。」と優しく声をかけてもらったこともあり、安易に入団することとなりました。
しかしこの低学年と高学年の差というのは身体能力はもちろん、考え方にも大きな違いがあるのです。
これは、子どもたち云々ではなく指導者の立場の方々も用心して組織形成をおこなわないと大きな問題になりゆるということを、そのときの私はまだ考えもできませんでした。

入団して数ヶ月で高学年と同じ扱いをされる。

さて、右も左もわからぬまま長女はスポ少に通い始めるようになるわけですが、思ったよりも飲み込みが早く、基本動作が着々と身についていく姿がよくわかり、お世辞なしに感心できる部分も多くありました。
そしてその後、人数の少ないチームでもあったため、娘は入団して2ヶ月ちょっとでいきなり6年生の中に紛れ込んでに試合に参加することとなりました。なんとか6年生の迷惑をかけないよう、まずは思いっきり動いてもらえるだけでも十分だと思っていたのですが…

入団して2ヶ月、試合中にコーチから罵声を浴びてる。

どうやらうちの娘がガンガン罵声を浴びているようです。
いいわけに聞こえたらそこまでですが、小1で初めてたったの2ヶ月ですよ?スポ少ってそんなに厳しいものなんですかね、そのコーチだけの話ですかね?ちょっと私は初めてのできごとでかなり戸惑いました。
漢字もまともに書けない子に対して、あまりにも専門的な指導を大声で受けている娘は、よく意味もわからぬまま必死に動いているのでした。ただし娘もなかなかタフなので、そこまでコーチに大声で注意を受けてもどこかケロっとしており、大したものだと思っていました。
しかしこのことをきっかけに、私はこれらのコーチに対して強い違和感を覚え、早くも批判的な立場となっていくのです。

練習試合で差し入れをして、全体LINEで晒される。

上記の件もあり、コーチに対しては既に指導に関する違和感のようなものを感じていましたが、その後新たに問題が発生しました。
とある日の練習試合、まだコロナも流行する前だったので、昼食時は親が見守る中で子どもたちはシートを広げてみんなで自前の弁当を食べているときのことです。

その隣でコーチたちも一緒にご飯を食べている状況の中、がんばっている子どもたちや付き添いをしている保護者やコーチにちょっとした差し入れをしようとしました。
子どもたちはもちろん、コーチ陣もそれなりに快くもらっていいただいて、そのときは何事もなかったかのように過ぎていきました。…ところがその日の夜、スポ少の全体LINEグループから通知があり、中身を開封してみると
『スポ少内で差し入れをすると、すべての家庭が差し入れをしないといけない雰囲気になるので、やめてください。』
とのこと。その日に差し入れをしたのはうちだけ、つまりうちのことなのです。
子どもに対する指導だけでも違和感がありましたが、まさか差し入れひとつでも注意を受けるとは思ってもいませんでした。

しかしまあ、なるほど言い分はよくわかります。それは確かによくない面もあるでしょう。
しかしながらそのときもっと疑問に思ったことは、なぜその場で「差し入れはダメなんです」と一言声をかけていただけなかったのだろうか?ということです。
その場で笑顔で受け取っておいて、後から全体LINEでわざわざ晒すというのはただの意地悪ではないでしょうか。我々とはあまりにも価値観が違うのだなと、改めて驚愕しました。

低学年には親が常に付き添ってほしいという話。

入団直後、高学年の保護者の方々には本当によくしていただき、団での立ち位置や在り方など、色々なことを教えていただきました。その中のひとつに
『小1だとまだ試合会場などで心配なことも多いので、できるのであれば親がついていてほしい。』
というお願いがありました。私はその内容は確かにそうだと思い、高学年の迷惑をできるだけ減らすためにもと、練習試合はもちろん、年間を通して待ち時間やアップ時間まで、目を話さないようにつきっきりで娘を見守っていました。
ところが、あるときの試合前のアップ時、コーチ陣が明らかに嫌そうに私を見ており、一言

『子どもたちの自主性を尊重するので、アップ時まで見守らなくても大丈夫ですよ。』

…な、なにいいーーーーー!?

それまでチームに迷惑をかけまいと、ほぼ一年近く子どもに付き添っていたのはなんだったのでしょうか。私は今回ばかりはおかしいぞと、代表を通してコーチにもこの件をお伝えしました。するとコーチからは
 『誰がそんなことを言ったのでしょうか?私たちはそんな(小1の子には常に付き添うこと)ことは一切言っていませんよ。』
と。なるほど、つまりこれは私たちが高学年の保護者にお願いされただけのことで、確かにコーチに言われたことではなかったということですね。
この話ひとつとってもお分かりかと思いますが、チームの主体となる高学年の親と、チームの指揮官でもあるコーチの連携がとれたチームではなかったんですね。

さすがに私でも数ヶ月で気づくことはできていましたが、こうして文面に残せるような機会はなかなかなかったので、上記を機会にコーチへの違和感は確信に変わり、子どもがやりきったタイミングで、いつ退団をしてもよいという覚悟を子どもとともに決意しました。

指導者も保護者も子どもたちを評価する資格はない。

上記の通り、てっきり子どもに付きっきりにならなければならないと勘違いされていた私は、年間をとしてほとんどの練習試合や大会に送迎も含めて顔を出していました。
そのせいもあり、ある程度の保護者とはそれなりに関係を持つようになり、特に親父同士に関してはちょこちょこ飲み会をするほどの距離感にまで至りました。
子どもの試合中や飲みの席でもそうですが、やはり話になるのは「あの子はどうで、この子はどうで…」という、子どもたちに対する評価が多かったです。
正直なところ私も最初のころ、無意識にそのような話に混じっていたのですが、あるときふと、それがかなりおかしいことだと気づくことができました。

指導者や保護者が、子どもたちを評価して一体何の意味があるのでしょうか。子どもたちは皆、成長の途中にあり上手い子がいれば上手くない子も当然います。
足が速い子がいれば、遅い子もいて当然です。それをまわりの大人たちは大勢で何かのショーのように見て楽しみ、評価をしているわけです。そんなものはムダなのです。

私は断言します。
罵声をあげてる指導者が大勢いますが、罵声をあげてしまう指導者、原因はあなた自身ですので勘違いしないでくださいね。子どもによって差があるのは当たり前です。パフォーマンスを発揮できない子がいたとしても、その原因は指導者です、子どもではありません。

競技も大事だが、入団前に指導者がどんな人かをチェックしておくべき。

以上、ここまでは娘が小1でスポ少に入団して、約1年間のできごとを簡潔にまとめてみた内容ですが、いかがでしょうか。私の中でスポ少というのは和気藹々とスポーツを楽しくおこなう団体だと思っていましたし、少なくとも自分のときはそうでした。
しかしながら、スポ少はスポ少でも、指導者ひとつ変わるだけでここまで組織は変わってしまうということを体感し、恐ろしいものだと思っています。

もしこれからスポ少に入団させることを検討されている方がいましたら、どうかそのチームの環境、すなわち団員以上に指導者のスタイルを体験時によく観察することを重要視していただけると、よりよい環境の中でスポーツを楽しめるのではないかと思っております。

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